最近 珍しくドラマというものを一つだけ見ていて、それが《M 愛すべき人がいて》という浜崎あゆみさんのデビュー前から栄光へと駆け上がるところをフィクションなのかノンフィクションなのかどこか曖昧で、それでいて時々はっとするほど凄くリアリティーが溢れる瞬間が描かれているドラマ。
90年代特有の煌びやかな世界と、現実の中でドラマの中でドラマチックに、少し滑稽に映されているこのドラマを見ていると凄く思い出す事がたくさんあるのです。
音楽でプロを目指し始めた時のこと。
高校を卒業してすぐに上京して当時のこと。
それこそエイベックスのオーディションを受けたあの日のこと。
華やかな世界に魅せられて、なんとか縋り付いていた東京という街の中で、確かに階段をかけ上っている瞬間もあったし、どんどん下へ下へ落ちてゆく瞬間もあって
いろんな事があって今の僕が形成されていることをまたふと思い出したんです。
音楽ってやっぱり本当に凄いっすね。
記憶装置みたいにあっという間に思い出すんです。
思い出そうと頑張っても思い出せないことでさえも、その当時に聞いていた音楽を聴くだけで簡単に思い出せたりするんです。
もしかしたら本当の意味でのタイムマシーンは音楽なのかもしれません。
そしてまた面白い偶然を見つけました。
浜崎あゆみさんの歌で《TO BE》という歌があったんです。
僕が2017年に音楽活動を再開したときに描いた歌も《to be》という歌でした。
これは偶然なのか、はたまた記憶のどこかにあったのか同じタイトルでした。
もしかしたらこの歌が好きだった13歳の頃の僕からのメッセージなのかもしれません。
そんな風に思い聞き比べてみたところ、浜崎あゆみさんのTO BEのなかの歌詞で
【誰もが通り過ぎてく 気にも止めない どうしようもない
そんなガラクタを大切そうに抱えていた
周りは不思議な顔で少し離れた場所から見てた
それでも笑って言ってくれた 宝物だと】
とあるんです。
同じように感じていた時期あったなーとまた思い出しました。
僕の歌の《to be》の中の歌詞では
【目の前を通り過ぎる人波と季節の中で
変わってくものも変わらないものもあるだろう】
と歌っていました。
東京という街を流れくる波みたいに感じて、渋谷のスクランブルが眩しくて近づけない時期もあったんです。
この街でまだ手に入れていないものはたくさんあるけれど、僕にとってこの街に来て変わったもの
その思いを届けたいと思っているんです。
それでは今日はこの歌を。